神戸大学発達科学部 編入学 傾向と対策

投稿者: | 2016 年 11 月 26 日

人間環境学科 数理情報環境論コース 3年次編入学

【数学の傾向と対策】

各年度とも4つの大問で構成されている。前半の2問は線形代数から、後半の2問は微分積分からの出題である。各大問は複数問から成っているため、前問の解答を誘導として解釈しながら解答する傾向が多く見られる。

しかし、それぞれが独立した問題であることもあるため、必ずしも利用できるとは限らない。典型基本問題に加えて若干応用問題が含まれていることから、本番では臨機応変な思考力が必要となるでしょう。

線形代数では階級、行列式、逆行列、連立方程式の解、正規直交化、固有値・固有ベクトルなど具体的な値を求める問題が出題される。これらは正解することが必須であろう。従って簡約化の際は特に計算ミスをしないように留意したい。また、証明問題もほぼ例年出題されているため、普段の学習から証明問題に積極的に取り組むことが求められる。

微分積分では重積分がほぼ例年出題されている。積分計算自体の難易度が高い問題も見受けられるため、高校の知識を十分に習得した上で、大学で学ぶ置換法を学習することが必須である。また、2変数関数の極値、条件付き関数の最大値・最小値、陰関数、媒介変数表示された関数による曲線で囲まれた図形の面積などが比較的出題されている。従って、これらの解法の過程を習得し、計算ミスをすることなく完答する練習を日頃よりすることが求められる。例年を通して証明問題の出題頻度は低いが関数の連続性・偏微分可能性が過去に出題されている。

 

大坊先生