駒澤大学大学院
人文科学研究科
学びを社会に還元する、
それが私たちの理念です。
入試時期
年2回(9月、2月)
募集人数
秋募集・春募集あわせて5名程度
出願期間
9月試験:2024年8月1日(木)〜8月7日(水)【当日消印有効】
2月試験:2025年1月4日(土)〜1月10日(金)【当日消印有効】
※出願書類送付期間
試験日
9月試験:2024年9月28日(土)、29日(日)
2月試験:2025年2月22日(土)、23日(日)
試験科目
・一次:専門(心理学)、外国語(英語※辞書使用可・英和1冊)
・二次:面接(一次試験合格者のみ)
提出書類
研究計画書
合格発表日
9月試験:2024年10月7日(月) 【午前10時よりポータルサイトにて発表】
2月試験:2025年3月3日(月) 【午前10時よりポータルサイトにて発表】
応募状況
■過去の入試結果
【平成30年度】
志願者:40名、合格者12名(9月入試と2月入試の合計人数)
【平成29年度】
志願者:32名、合格者:10名(9月入試と2月入試の合計人数)
【平成28年度】
志願者:42名、合格者:12名(9月入試と2月入試の合計人数)
【平成27年度】
9月:志願者20名、合格者9名
2月:志願者9名、合格者2名
【平成26年度】
9月:志願者21名、合格者8名
2月:志願者17名、合格者3名
【平成25年度】
9月:志願者26名、合格者6名
2月:志願者16名、合格者4名
入試説明会
研究室訪問
不可
研究科の概要・特色
1.特徴ある2つのコース
駒澤大学大学院心理学専攻は、1960年代に始まった「禅瞑想の科学的研究」の拠点として設置されたものであるが、現在、心理学コースと臨床心理学コースという、それぞれ独立した2つのコースを有している。心理学コースでは、将来の基礎分野の研究者や専門家を育成するため、発達心理学、認知心理学、生理心理学、行動分析学など、主に心理学の基礎領域の講義や実習が多く開講され、これらを希望する大学院生の要請に応えている。
また、ここで開講されている禅心理学は、本大学院開設以来の伝統に基づいた実にユニークな存在であり、内外からの注目を浴びている。一方、臨床心理学コースは、将来、心理学の応用分野である臨床心理学の領域における研究者や専門家の育成を目的として2001年に新しく開設されたものである。今日、臨床心理士に対する社会的要請が強くなっているが、本学大学院臨床心理学コースも、2003年4月には、(財)日本臨床心理士資格認定協会の、臨床心理士養成のための第1種指定大学院の認可を受けている。臨床心理士には幅広い知識のみならず、深い洞察力や確かな技術が求められているが、本学のカリキュラムはこれらが十分修得できるような編成となっている。
2.研究・実習施設の充実
心理学専攻には、大学院生の種々の研究に応えられるように独自の研究設備が併設されている。学習、知覚、生理、認知などに関する実験室、発達、臨床などに関する実習室や情報処理室を16室有するのみならず、機器・機材等の研究に必要な付帯設備も十分整っている。また、本学の附属施設である駒澤大学コミュニティ・ケアセンター(K.C.C.C)は、臨床心理学コース専用の実習施設であり、相談施設であるが、開設12年目にして相談件数累計は10,000件をゆうに越え、地域住民の福利厚生のためにも大いに機能している。
求める人材
心理学コースにおいては、心理学における科学的研究の歴史、現代心理学の動向など基本的な心理学の知識、心理学実験、調査などの研究法、統計解析、プログラミング言語など研究を遂行するための知識、さらに諸外国の最新の学術論文を読むための英語力を備えた人材を受け入れる。臨床心理学コースにおいては、心理学コースが求める事項に加え、現代社会が抱える人間の諸問題についての客観的な知識と冷静な分析・思考力が求められる。2コースに共通して、意識、感情、知性、行動など人間のさまざまな現象についての広範な関心とそれを実証的に解明しようとする好奇心旺盛な人材を歓迎する。
担当教員
2025年度臨床心理学コース担当者(予定)
● 永田 陽子 教授/認知神経心理学・発達臨床心理学
空間における人間の認知過程、特に視覚的注意機能を担う高次神経系のメカニズムについて発達的側面から捉えることを目的として研究を続けている。近年は、自閉性障害、学習障害、ADHDおよび周辺児における認知発達の療育を通して、その障害から人間の認知過程を探求するとともに、困難を示す認知能力の向上にむけての援助に貢献することを目的としている。
●鈴木 常元 教授/臨床心理学
(1) 精神分析、自律訓練法、エリクソニアン・アプローチなどの治療法が催眠から発展したのみならず、催眠は行動療法と組み合わされることもある。このような、さまざまな心理療法と深い関わりがある催眠を基点としながら、現代の心理療法諸派の理論や技法を統合的に捉えること。
(2) 心理療法は西欧由来のものであるが、その理論・技法を日本語・日本思想の文脈から理解すること。
(3) 自責的な古典的うつ病とは異なる、現代青年の抑うつにみられる他責的攻撃性に関する実証的検討。
●上島 奈菜子 講師/ 臨床心理学
●八巻 秀 教授/臨床心理学,アドラー心理学,質的心理学
効果的な心理臨床活動の原点として「アドラー心理学(=個人心理学)」に臨床思想的基盤に置きながら,そこから派生してきた心理臨床理論・技法を駆使した心理臨床の実践的研究を行っている。それらには,効果的・効率的な臨床実践を模索する「ブリーフセラピー」,個人だ
けではなく家族や集団・組織も視野に入れた「システム論」や「家族療法」,その発展形である社会構成主義によるアプローチである「ナラティヴ・アプローチ」や「オープンダイアローグ」など,多様な臨床実践がある。それらを様々な現場で実践しながら,そこから得られた
様々な知見を「質的心理学研究法」によって質的に分析をしていき,その結果や成果を専門家だけにとどまらず,あらゆる人々へ発信できるような社会貢献的な心理実践研究を心がけている。
●藤田 博康 教授/臨床心理学・統合的心理療法
心理療法諸理論や臨床心理学が、いかに心理援助実践の現場に役立ち、心深く悩んだり困難を抱え人々の恢復やウエルビーングに後見するかという観点からの実践型研究を主に行っている。対象領域は、個人心理療法、非行臨床、学校臨床ほか、一般の人々の心理的健康面等も含め多岐にわたる。
●遠藤 歩 准教授/臨床心理学
これまで箱庭療法研究を中心に、臨床心理面接におけるつまづきや心理査定に関する研究を行ってきた。現在は、上記テーマ以外に、カウンセリングやさまざまな心理療法における治療関係の構築や効果について、主としてパーソンセンタード・アプローチの立場から取り組んでいる。
●鈴木 菜実子 准教授/ 臨床心理学
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